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2月
莫高窟
東方のルーヴル宮殿
建造が開始されたのは五胡十六国時代であり、その後も唐の時代や元代を経ても造営され続けて、やがて巨大な建物となります。
現在では、735もの窟や2,415の仏塑像があり、仏像芸術としても世界最大規模であり、聖地ともなっています。
有名なのは入り口の九層楼ですが、内部もとても美しく東方のルーヴル宮殿と言われるほどです。
自然の岩や洞窟を利用して作られましたので、長い歳月の中では自然浸食してきますが、それでも美しい芸術は保たれており、仏像芸術の最高峰でしょう。
この部分は唐の時代に建造された場所であり、天井にはどの場所にも仏像や天女が描かれています。
塑像も有名であり、10センチほどの小さな物から33メートルの巨大な物まで様々なスケールの塑像があります。
観光として訪れることももちろん可能ですが、内部は写真撮影禁止です。
近くのバスターミナルから往復バスがあるので、それに乗って行くか、またはツアーならツアーバスがあるでしょう。
往復バスなら最終便は18:00なので時間に気をつけましょう。
朝は8:30分から出発バスがあります。
見所
・窟檐
入り口にある木造の装飾物であり、シンボルにもなっています。
多くは短い庇だけの装飾ですが、入り口の装飾はとても精巧に作られています。
入り口は九層楼となっており、下の7層が庇であり、上の2層は屋根のようになっています。
まずは訪れると入り口の建造物に驚くことでしょう。
・石窟
世界遺産にも登録されており、492もあります。
五胡十六国時代や唐の時代や宋の時代などそれぞれの時代の石窟がありますが、開窟当時のものは残っていないです。
現存している中で最古の物は五胡十六国時代の物と言われています。
・仏教壁画
壁面や天井に描かれており、仏陀の伝記や極楽浄土や菩薩如来などのことを、フレスコ画として描かれています。
今も黄金の輝きを放っているので、見ていてもとても美しいです。
・仏像
2,000以上の仏像があり、初期の仏像はギリシアや遊牧民の影響を強く受け色彩豊かとなっており、顔つきが濃く脚の組み方も特別です。
これが時代が進むにつれて、色彩が落ち着いていき、柔らかい印象の仏像となります。
この辺の時代の変化を楽しむのも面白いでしょう。
・周辺の見所
周辺は砂漠地帯となっており、オアシスと砂と岩壁が続く荒野の一帯となっていますが、莫高窟周辺も見所があります。
山中にあるオアシスや、遊牧民対策の関所の陽関、シルクロードの関所の玉門関など歴史長い建造物がいくつもあります。
もしも時間に余裕があるなら、このような場所に行って見学しても良いかもしれません。
また莫高窟以外にも他の地域にも多数の石窟があります。