変わる中国の御祝いの方法
日本でも家族や友人、恋人から御祝いを受ける「誕生日」ですが、中国においても同じく身近な人から御祝いを受けることになります。
伝統的な中国の誕生祝いでは、家族が中心となるホームパーティーで麺類を食べるということが一般的でした。
ところが経済発展とともに西洋的な文化が多く中国国内に入り込んできたことにより、近年ではそうした昔ながらの御祝い方法ではなく、西洋風のケーキを買ってきてみんなで切り分けて食べるという方法がとられるようになりました。
もちろん思春期や社会人になってからなど、恋人ができたり夫婦となった場合にはそうした親密な人と個人的な時間を過ごすというのもありです。
ただやはり一般的には友人や仕事の付き合いのある人などを招き、パーティーをするというような方法が多いようです。
パーティー費用は本人持ちが基本
日本やアメリカなどでは、その人の誕生日を祝うために本人以外がこっそりと打ち合わせをするサプライズパーティーがよく取られますが、中国においてはそうしたことはまずありません。
なぜなら中国においては誕生日パーティーは誕生日を迎える本人が全て企画するのが普通だからです。
企画だけでなくパーティーに招いた人全員の分の飲食代も全て本人持ちにするというのがごく当たり前の感覚となっています。
「え?自分でみんなに祝ってって頼むの?」と日本人の感覚とかけ離れた印象がありますが、それはパーティーを開いてみんなをもてなすということで自分の徳を高めることに繋がるという意識からきたものです。
逆に言えば自分で招いたパーティーで訪れた人たちに見くびられないようにするため、目一杯の見栄を張って豪華な会場や料理を手配するということでもあります。
ある意味そうした自分の存在感をアピールする格好の機会が誕生日というふうに言うこともできますね。