台湾に行ったら絶対食べたい料理
小籠包(しょうろんぽう)は、日本にも大ファンの多い中華の軽食メニューです。
見た目は肉まんが一回り小さくなったような形をしていますが、半球状に中身を包んだ小麦粉の皮がてっぺん中央で捻るように渦の形をしているところに大きな特徴があります。
中身はお店によってちょっとずつ異なりますが、だいたいひき肉をベースに玉ねぎやニラなど野菜を入れたものが多いようです。
小籠包の一番の魅力といえば箸で持ち上げたときにだらんと下がるほどの内部に詰められた肉汁で、薄めながら丈夫に作られた皮に閉じ込められたアツアツのスープを食べるというところに美味しさがあります。
肉まんに一見似てはいても全く味わいが異なり、また日本人の味の好みにピッタリなので数多くある中華料理の中でも1、2を争う人気です。
小籠包の有名店が多いのはやはり台湾で、特に世界的に有名な「ディンタイフォン」というお店で出される小籠包は他のお店にはない珍しい具材でとても美味しいとリピーターが続出しています。
ディンタイフォンは日本にも出店しており、銀座店、横浜店、京都店など都内と関東~九州地域に数多く営業しています。
ですが日本のデイタイフォンに行ったことがある人も、本場台湾で食べると全然違った感動があるというので一度は本家の味をためしてみてもらいたいです。
小籠包の歴史と豆知識
大人気の小籠包ですがこの調理法が確立されたのは1871年のことで、当時お菓子屋として営業していた「古猗園」というお店で出されたものがじわじわと中国内に広がっていったといいます。
「古猗園」は上海にあったことから小籠包を上海料理の一つとして数えることもあります。
ただ現在では餃子や麺類のように上海だけでなく中国の広い地域で当たり前に提供される有名料理となっています。
小籠包を食べるときに気になるのが皮の中にたっぷり含まれたスープです。
これは蒸しているときに詰めた豚肉の肉汁や野菜から出る水分ももちろん含まれていますが、その他に「肉皮凍」というあらかじめ豚などの皮を煮込んだスープを冷やして作ったゼラチン状の「煮こごり」を混ぜ込むことで、熱を加えて液状にするという方法が使われています。
このときに作る「肉皮凍」には豚肉の他に鶏肉のスープやその他秘伝の味を使うことも多く、どのようにスープを作って皮の中に入れ込むかということが小籠包の味を左右する重大な要素になってきます。