近くて遠い国・中国
ここ数年で中国から日本に観光にくる人の数は激増しています。
2013年には1036万人という公表のあった中国人観光客数ですが、2014年には10月の時点でそれを大幅に上回る127万人が訪れるなど、激しい勢いで増加をする傾向が見られます。
現在は国を挙げてさらなる中国からの観光客誘致を進めようとビザ発行条件の緩和や各地での案内板の整備といった施策が多く行われていますが、その反面で観光産業ではない一般の日本人にとって中国人との距離は縮まったとは言いがたい状態となっています。
テレビやメディアなどを見ると、中国というと密猟漁船や領有地問題などといったマイナスのイメージも多く伝えられてきており、アンケート調査を見ても9割以上の日本人が中国という国または中国人に対してよくないイメージを持っていることがわかっています。
これらのギャップの裏側にあるのは、マスコミの大げさで先導的な報道の仕方と、もう一つ日本人からの中国への理解の少なさがあります。
しばしば海外の人から見た日本のイメージがあまりにも滑稽であることを笑う意見が聞かれますが、ともすると私達は自然に同じような誤ったイメージを中国という国に対して持っている可能性があります。
中国の文化についてもっと知ってみる
中国という国は歴史を見れば4大文明の発祥の地であり、日本の歴史とも深い関わりを持ってきました。
中国という国に対してよくないイメージを持っている人であっても、毎日の食事のメニューに中華料理を好んで食べているようなことはよくありますし、そもそも今日本で当たり前に行われている行事のいくつかは中国から伝えられたものであるという説もあったりします。
歴史は歴史で今は関係ないと言われるかもしれませんが、中国の文化について理解をしようという姿勢を少しでも持って見ることによりまた違った意識を持つこともあります。
また文化だけでなく中国人の民族性や文化、生活習慣について知ってみることでそれまで誤解していた行動の意味がわかるようになることもあります。
難しい政治的な意図はとにかくとして、個人レベルで中国についてもっと理解をしてみるということは決して悪いことではないのです。
深い文化から学べることも多い
中国は長い歴史がある国なので、純粋に文化を学ぶことは楽しいことであったりします。
日本でも人気の物語である三国志や水滸伝といった話にロマンを感じる人も多いように、広い中国大陸ではこれまでの歴史の蓄積により豊かな文化が広がっています。
このサイトでは日本にいて比較的接する機会の多い中国の文化や料理、年間行事などにスポットを当ててその由来や意味などを説明していきます。
調べてみることでまた中国という国に興味をもっと多く持ってくれるようになってくれたら嬉しいです。