鍋巴肉片(グゥォ・バー・ロウ・ピィェン)ってどんな料理?

おこげは好きですか?

中華料理には、いわゆるおこげを用いた料理も多数あります。
日本の中華料理店でも、おこげを出してくれるお店はたくさんありますが、その多くはとろみが付いているあんがかかっていて、アツアツを食するのが特徴です。
実は、四川料理にもこのおこげを用いたものが多数あります。
鍋巴とは、このおこげのことを意味しています。

もともとは、ご飯を炊いた際にできた焦げた部分を使用してつくられていたそうですが、現在はそれとは異なり、乾燥させたご飯を揚げたものを使用してつくられているそうです。
サクサクした食感と、アツアツのあんが絡み合って、複雑な食感が楽しめるのも魅力のおこげ料理。
無性に食べたくなる魅惑の味です。

鍋巴肉片もおすすめ

鍋巴肉片は、おこげをおいしく味わえる料理です。
特徴は、酸味と程よい甘みがあるところです。
四川料理は、辛みが強いものが多いですが、鍋巴肉片は辛みがないので、どなたでも食べやすい料理だと言えるでしょう。

たけこのやピーマン、ニンジンなどさまざまな野菜と肉が入っているのが一般的で、おこげに具沢山のあんがかかる瞬間に上がる湯気と音が、食欲をかきたてます。
あんにしっかり浸すとやわらかな食感が味わえますし、あまりあんに浸っていない状態で食べれば、サクサク感が楽しめます。
どちらが好きかは、人それぞれ好みが分かれそうです。

やっぱり辛い料理が食べたくなったら

鍋巴肉片は、辛くない料理で食べやすいのですが、やはり刺激的な料理も食べたいよねって思ったときは、「辣子鶏」もおすすめです。
こちらは、鶏肉を使った料理で、花椒や唐辛子をたくさん使用しているのが特徴です。
相当辛いですが、辛い物が好きな方はぜひ試してみてください。

お皿の上にのった鶏肉のからあげに、びっくりするほどの唐辛子がのっており、見るからに辛いことが想像できます。
ただし、このこんもりのっている唐辛子は食べないことがほとんどなので、無理して食しなくても大丈夫です。
とはいえ、それでもかなり辛いので、慎重に味わってみてください。

辛さにも種類がある

日本料理で辛いと言えば、唐辛子、わさび、マスタードあたりが想像されるかと思います。
誰でも一度は食べたことがあると思うので、その辛さの特徴もイメージできることでしょう。
四川料理の辛さは、これらとはまた違った特徴があるため、辛さの発見ができます。
たくさんスパイスを用いており、それぞれ辛さの特徴も違うので、複雑な辛さを堪能することができます。

花椒のピリピリする辛さは、唐辛子とはまた違った特徴があります。
また、ただ辛いだけでなく、香り豊かな辛さが感じられる料理もあります。
これらの辛さと食材と相まって、なんとも言えない深い味わいになっているのです。