中国の伝統的な遊び・ゲーム
現在は先進諸国どこでも当たり前に大勢がスマートフォンを持つようになってきたこともあり、まさにオンラインゲームの最盛期といってもよいほどとなっています。
中国は世界一の人口国であり、インターネットを利用している人だけでも4億人にもなる巨大なネット大国です。
そのため現在では世界中のゲーム関連会社が中国での市場をとろうとしのぎを削り、毎日のように新しいオンラインゲームが販売されるようになってきました。
そうなってくると中国だけでなく日本でも、アメリカでもどこでも同じゲームが楽しめるようになったということでもあるわけですが、反対に中国独自のゲームも根強く残り続けています。
日本には将棋や花札、囲碁といった独自の文化で進化をしてきたゲームが数多くありますが、中国内においても同じように専門の道具を用いてそこにいる数人と一緒に遊ぶためのゲームが多く存在しています。
案外そうした中国の伝統的な遊びについては日本ではあまり情報が入ってくることがなく、よほど有名ないくつかのものを除き、名前すら聞いたことがないというようなものもあったりします。
中国独自のゲームの紹介
中国独自のゲームをいくつか紹介していきます。
まず日本のすごろくにちょっと近いボードゲームが「フールーモン(胡蘆分運)」というものです。
すごろくといっても板面は正方形をしていて、中央に向かって約3周くらいの渦のルートが描かれ、そこを動物や人間が歩くように列をつけて配置されています。
ルールは簡単で一番外側のマスからサイコロを振り、自分の駒を数字どおりに進めていきます。
描かれている模様は同じ絵柄が1セットずつになっているので、止まったマス目から同じマス目に移動して早く中央の絵に辿り着いた方が勝ちとなります。
もう一つ中国独特といえるのが「シャンチー(中国将棋)」です。
こちらは「将」「士」「象」「馬」などと書かれた円柱状の駒を使い、板面に引かれたマスに決められたパターンに従って移動していきます。
最終的に相手の王である「将」をとれば勝ちという将棋と同じルールですが、マス目がちょっと特殊で間に「河界」という通常の動きでは渡れない場所があるなど複雑なものになっています。
日本にも多くのユーザーがいるゲームも
中国独自に発展したゲームの中には、日本でも大人気のものもあります。
その一つが「麻雀」です。
「麻雀」は往年の男性なら常識的にルールを知っているほどに有名な遊びです。
厳密に言えば日本における麻雀のルールと中国で行われる「中国麻将」はちょっと異なる部分も多いのですが、だいたい基本的なところは一緒なので実際に卓を囲むのでなくともオンラインなどで通信をしながら遊ぶことができます。
オンラインでのビデオゲームももちろん楽しいものですが、こうした伝統的な遊びにはその国の歴史や独自の風習、また国民性などが表れていて大変興味深いものです。
現在では通販などで手軽にそうした中国の遊びの道具を購入することもできるので、一度手にしてみるというのもいいかと思います。
もしくは中国に旅行に行った時にはそうした独自のゲームを購入すると珍しくてよいおみやげになります。