中国では割り勘をする習慣がない
友人や家族と一緒に、食事を楽しむこともあります。
手軽に味わえるような料理をみんなで食べることもありますし、高級レストランなどでゆっくりと料理を囲むこともあるでしょう。
日本の場合、数人で飲食をする場合、割り勘でお金を支払うことが少なくありません。
多くの場合、こういった支払い方をするため、それが当たり前だといった認識になっています。
しかし、中国では異なります。
食事に誘った人が、飲食代すべてを支払うことがほとんどです。
仮に高額な支払いになってしまったとしても、やはり呼びかけた人がその場の支払いをおこないます。
中国には、こういった文化が根付いているため、日本の割り勘習慣に抵抗を感じる方も少なくないそうです。
なかには、日本人がケチであるといった見方をする方もいるようで、ここでも日本と中国の文化や習慣の違いが感じられます。
ごちそうになったら次は私の番
中国では、割り勘をする習慣がありません。
そのため、何だか不平等のように感じられるかもしれません。
しかし、そこにはみんなが気持ちよく食事ができる習慣もちゃんと存在しています。
Aさんに誘われ食事をごちそうになったら、次はBさんが食事代を持つといったように、順番に支払いをおこないます。
次は、Cさん、Dさんといった感じで、支払いをするため、結果的にみんなでよい時間を過ごす費用を出していることになるのです。
つまり、こうやってその場の費用を支払いながら、関係を良いものにしようとする、いわば中国ならではのコミュニケーションということです。
おいしい時間を通して絆が深まる?
たしかに、食事をごちそうになると、うれしく感じるものです。
そして、そんなうれしく感じられる時間を、大切な仲間に提供し合えるのは、素敵な習慣であると言えるでしょう。
つまり、食事代を支払い合いながら、絆を深めているということです。
おいしい時間を通して、良い思い出が増えていくのでしょう。
デートする時は?
男女二人で食事をする場合は、男性がその費用をすべて受け持つことが多いようです。
また、男性が全額支払わない場合であっても、女性よりも男性が多く支払うことがほとんどで、やはり割り勘にすることはほとんどないそうです。
かつて日本でも、デートする際の費用は、男性が全額支払うことが多かった時代もありましたが、現在はそういった考え方よりも、割り勘するほうが良いといった考え方をする方が多くなっていると聞きます。
これは、男性だけでなく、女性がそれを望む場合も多いようです。
中国の方から見れは、デートの際の費用を男女が割り勘するという日本の文化に対して、不思議に感じるかもしれませんね。
あなたの本音はどうでしょうか?