中華料理名脇役のきくらげについて

きくらげの種類を知ろう

かつてきくらげと言えば中国産の乾燥きくらげが主流でしたが、最近では日本でも栽培されるようになったため、生きくらげも気軽に買えるようになっています。
種類も少しずつ増えていますので、料理の幅を広げるためにもどんな種類があるか知っておくとよいでしょう。

国内で流通しているほとんどが「あらげきくらげ」という種類です。
ただし、「きくらげ」と区別しないケースが多いので、すべていっしょくたに「きくらげ」として売られている可能性が高いです。
微細な灰色の毛がきくらげの表面に密集して生えているのが特徴で、荒毛(あらげ)と呼ばれています。

「きくらげ」はあらげきくらげより寒い地域で栽培されており、湿気を好みます。
あらげきくらげとの見た目の違いは、傘が薄くて小さく、同じように毛は生えていますがほとんど目立ちません。
ちなみに「乾燥きくらげ」はきくらげを天日干しまたは火力で乾燥させたもので、水で戻して調理します。

「白きくらげ」「銀耳(ぎんじ)」と呼ばれる綺麗に透き通った純白の品種もあります。
本場中国では高級食材となっており、乾燥した白きくらげを戻したものをシロップ漬けのデザートで食べることが多いです。

きくらげの特産地はどこ?

天然きくらげも日本全国に自生していますが、市場に出回っているのは栽培物のきくらげがほとんどです。
2016年の都道府県別特産地は、生きくらげ国内生産量682トンのうち第1位熊本県123トン、第2位茨城県103トン、第3位鹿児島県61.5トン、第4位北海道48.9トン、第5位新潟県48.4トンです。
乾燥きくらげの場合は、国内生産量60トン(生換算596トン)のうち第1位北海道20.7トン、第2位山口県5.2トン、第3位大分県4.7トン、第4位福島県4.1トン、第5位鹿児島県3.8トンになります。

美味しいきくらげの選び方

生きくらげの場合は、色がハッキリ濃くて厚みがあるもの、そして表面がしっとりしてツヤがあるものが美味しいと言われています。
形は基本的にバラバラで、花びら状のものや円盤状のもの、耳たぶ状などがありますが選ぶときには考えなくてOKです。
きくらげの表面に白い粉末のようなものが付いているのを見たことはありませんか?
「もしかしてカビ?」と心配されることも多い白い粉ですが、実はこれはカビではなくきくらげの「胞子」なので、水洗いで簡単に落ちますし、食べても身体に害はありません。

乾燥きくらげに関しては輸入品(中国産)が圧倒的に多いため、スーパーなどで国産を見つけることはできないでしょう。
国産にこだわりたいという方は、インターネットの通販サイトをチェックしてみてください。
高いものは黒褐色から茶褐色で大きさなども揃っていますが、安いものでいいなら不揃いのものがおすすめです。

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