遅い正月
春節は旧正月とも言われており、中国では1週間のお休みとなります。
期間は2月の第一週目の日曜日から始まり、この期間は中国ではお店や商いもお休みします。
このために、中国と取引をしている会社は、春節の間は取引は出来ないので注意が必要です。
中国ではこの時期が年越しとなり、日用品を買って年越し準備をします。
おめでたい日なので、そのようなめでたい絵や飾りなども用意して、街では盛大にお祭りが行われます。
そして餃子や餅などを食べて、その他の盛りだくさんな食べ物も並べられ、お祝いの意味を込めた爆竹が鳴り響き、龍や獅子舞が街中を踊ります。
中国でも十二支に基づいてその年の干支が決まり、12種類の動物は日本と同じであり、12年サイクルで動物が毎年変わっていきます。
そして1月1日から新しい干支となります。
春節のイベント
春節になると、様々なお祝い行事が行われます。
地方などでは爆竹をならしたり、先祖を祀ったり、龍や獅子舞が街中を舞います。
お寺では催し物が行われ、結婚式のように華やかに行い、大邸宅などを中心として行います。
北方に暮らす人々は、田植えの踊りをして、華やかな衣装で歌って踊って祝います。
道路や家では赤い色の飾りが取付けられ、春節は赤がメインカラーとして何処にでも使われます。
提灯やドアの飾り、写真や獅子舞など、何処を見ても赤一色になります。
またその年の干支にちなんだ飾りも多数あります。
日本のお年玉にあたる紅包というものもあり、子供や目下の人にあげる赤い紙で包んでいるお金を渡す風習があります。
これはお金を渡すだけでなく、幸運の意味も込められています。
食べ物としては魚は欠かすことの出来ないものであり、春節に食べることで翌年に幸運とお金が舞い込むと信じられています。
餃子も欠かせない食べ物であり、形が銀魂に煮ているために、その年裕福に暮らせると信じられています。
風習としては、初めの3日間は髪の毛を洗うと幸運を逃してしまう、子供の泣き声は幸運を逃がす、お金を借りるのは厳禁とされています。
このために子供の面倒をよく見て泣かせないようにしています。
赤い色がメインカラーの春節ですが、それは衣類も同じであり赤い下着を身につけます。
それはメインカラーのみならず、赤は災害を防ぐと信じられているからでもあります。
お寺参りも欠かせず、お寺に行って神に祈り感謝し、良い年になることを願います。
中国各地のお寺はこの時期は参拝客で溢れ、上海などでは数千人が一気にお寺参りに集います。
人々は誰かに会えば、めでたい時期なのでお祝いの言葉で挨拶するのは礼儀となっています。
昔はカードなどを送って祝っていましたが、最近はメールで挨拶するのが主流となっています。