青島ビール

19

6月

青島ビール

中国を代表するビール

青島ビールは、1900年代初頭中華民国山東省青島にて生産が始まったビールで、現在まで長い歴史があり中国国内で最も老舗のブランドとなりました。
以前ドイツの植民地となっていた時代に、ゲルマンビール会社として立ち上げられビール製造の技術を受け継ぎそのまま産業として発展させたのが始まりです。
青島市内の崂山と呼ばれる地域の水質がビール造りに適していたことも有り、さらに品質の向上を可能としました。
商品のトレードマークには青島氏の観光名所の回瀾閣が用いられており、空港などでお土産として購入することが出来ます。

日本のビール業界とのつながり

青島ビールは、日本のビールメーカーとも深いつながりが有ります。創立当初日本の大日本麦酒が買収して経営を行っており、設備拡大などを図ってきました。一時期はここで朝日ビール及び札幌ビールも製造されていました。
1990年代後半にはアサヒビールと合弁で会社を設立し、中国版のスーパードライを製造しています。その後もサントリーと提携をするなど、着実にその販路の拡大を図ってきているため、青島ビールの成長の陰には日本の大手ビールメーカーの存在が欠かせない物となっています。

青島市の観光名所としても有名

青島ビールの様々な施設を使った観光名所が多数存在します。青島博物館は、会社発祥の地にある博物館で創立と同年代から建っているレンガ造りの建物です。
中には創業当時から宣伝に使ってきた貴重なポスターや、当時の設備などを実際目で見て学ぶことが出来ます。ガイドの動画も有りますので、初めての方でもわかりやすい説明が受けられます。
また、工場内では製造工程を見学することが出来、伝統あるビールができるまでを一貫して見ることが出来ます。また、昔の製法を再現しているエリアも有るのでビール産業が現代までどのような成長を遂げてきたかを確認できます。

青島でしか味わえない味を楽しむ

工場見学の際、無濾過のビールを試飲することが出来ます。出来立ての味をそのままいただけるので、本当にお酒が好きな方から、観光ついでに寄った方まで嬉しい体験です。
無濾過のため、通常市場に出回っている商品よりも風味がダイレクトに感じられ、また違った逸品を飲んでいる感覚になります。
その他、酔っぱらいの感覚が体験できる施設も隣接されていますのでいろんな角度からお酒を楽しむことが出来ます。土産物屋も充実しているので楽しい一日が過ごせそうです。
中国を代表するビールメーカーとして、多くの外国でも知られている青島ビールは独自の製法を今後も研究し、より美味しいビールづくりを目指していく事でしょう。中国に旅行に行った際は是非現地の味を楽しんでみてください。