青年節

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12月

青年節

第一次世界大戦から成る青年節

中国で最も重要な祝日の一つに青年節というものが有ります。この日は毎年5月4日に制定されており、そもそもの始まりが第一次世界大戦のころまで遡ります。
第一次世界大戦の終戦後に開かれたパリ講和会議では、戦勝国であった中国に対して不平等条約破棄という正当な要求を拒否したうえで、敗戦国であったドイツが獲得した不法権益を日本に転換したことで国内から大きな反発が起こりました。
この運動の一連を五四運動と呼び、対象の期間に国のために戦った青年たちをたたえて制定されたのが始まりです。
最初は北京周辺で3000人余りの運動でしたが、徐々に範囲を広げ中国国内全土にナタルマで大規模なものとなりました。
今でもその歴史は語り継がれており、青年節となって残っています。

青年節の過ごし方

青年節は、中国の祝日にあたります。
その為労働者のほとんどが半休をとってもいいとされています。各地で記念式典なども開かれ、国民全体で祝う一日となっていますが、近年のアンケートなどによると約6割の労働者が祝日を休んでいないという結果も出ています。
時代が進むにつれて、だんだんと祝日の過ごし方も変わっていっていますが、この日を想うという気持ちの面では変化がなく、それぞれに各イベントに参加したり中国のために利益のあることをした人をたたえたりと、思い思いに過ごしています。
また、若者にとってはこの祝日を楽しみにしている人も多く、デートなどをして過ごす人も多いようです。

青年節の経済的効果

中国国内の祝日には、各地で様々なイベントが行われます。そのため、それに由来した商業的なサービスなどが展開されており、幅広い年齢層の人がそれぞれに楽しんでいます。
その為、通常の平日などよりも経済的効果が上がり、特に商業を営んでいる層にはありがたい一日となります。
また、青年節を楽しむためのツアーなども提案されており、登山や小旅行を行う人も多く、いつもと違った一日を過ごすことで、国内全土でお祝いをするという風潮が有ります。
もし中国に旅行に行くのであれば、祝日を挟んだ日程を選んでみてはいかがでしょうか。いつもと違う盛り上がりが見られて、さらに楽しめるかもしれません。

戦争の悲劇を忘れないために

中国は第一次世界大戦では戦勝国でしたが、それまでに多くの犠牲が出ました。近代の中国に発展するまで、様々な人の命が失われ、多くの人の努力があることを改めて認識し、不利益な条約に決して屈しなかった先代の想いを感じ取るのが青年節の本来の目的と言えます。今過ごしている毎日が今後も平和で保たれるように、思いをはせる一日として過ごしてみるのも良いでしょう。